直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
【妖怪説明】
山梨県上野原市秋山に伝わる。
秋山の王の入りに‘‘ずずの田‘‘と呼ばれているところがある。
昔、百姓たちが粟をつくるために大刈りを焼いていた。一日中はたらき夕暮れになりそろそろ帰るかという頃「道に迷ったので一晩泊めて欲しい」と旅の坊さんが数珠を繰りながら頼んできた。百姓たちは人里離れた山の中であり、なんとなくあやしげなので「狐か狸が化けたものにちがいない」といって、数珠くり坊主を殺して大刈りと一緒に焼いてしまった。
それからというもの、日照りが続いたり、雨が何日も続いたりと作物がとれない年が続いた。
「なにか悪いものでもたたっているのではないか」「あの時の坊主は本物だったのでは」「きっと坊さんがたたっているにちがいない」などと噂が広まり、軽はずみに殺してしまったことを後悔して、ずずの田のあたりにお宮をつくっておまつりをした。
このお宮は今でも日吉山王さまとして残されている。
「数珠をくりくり一宿願う 狐狸の類じゃありやせん」
【参考文献】
『秋山文化協会版・秋山の民話』秋山村教育委員会発行
【地場産品に該当する理由】
区域内において絵をデザインし、区域外で掛け軸用の紙に印刷。その後、区域内で、装飾品の取付けや軸文の筆記を行っている。印刷工程や取付具の納入元は区域外だが、半分を一定以上上回る付加価値を区域内事業所で生み出している。(告示第5条第3号に該当)
【大蛇堂】
いつもそばにある、ふしぎ。
~掛け軸をとおして、日本の「ふしぎ」を届ける~
大蛇堂(おろちどう)は妖怪掛軸専門店として、全国各地に伝わる言い伝えや伝承をもとに、妖怪や動物、神様を、オリジナルイラストで描いております。
画家として活動した経験を活かし、多くの人が、アートを、気軽に、身近に、楽しめるようにと、「モノプリント掛け軸」を考案。オリジナルイラストを布製の掛け軸に印刷する手法をとることで、価格を抑え、耐久性もあり、湿気や収納等の管理もしやすくしています。
また、同じデザインに見えても毎回色やデザイン等が異なる、すべて1点ものです。
イベントでは、海外の方からお土産として喜ばれる大蛇堂の掛け軸。
気軽な気持ちでご自宅にアートを取り入れていただければ幸いです。