転出や高齢化で耕作が困難な水田を守るため青倉集落の若者が立ちあがり共同で生産したお米が「青倉米(あおくらまい)」です。
用水は雪どけ水やブナ林から流れ出る天然水を利用し、安全でおいしい米づくりをめざしています。
未来へつなぐ「青倉米」
青倉米の誕生は、耕作放棄地をなくし田んぼを守ろうと青倉集落の若者が集まり「青倉受託作業班」を結成したことからはじまります。
集落へのこだわりから地名をネーミングしました。
当地でお米が自給自足できるようになったのは戦後の開拓事業によるものです。
先人の苦労によってため池ができ、新田に水が引けるようになったことで長年の悲願が叶った歴史があります。
これを受け継ぎ、食糧を生産することは私たちの使命と考えています。
青倉米の普及は経営基盤を残し、次世代=未来へつなぐ試金石です。
「青倉米」のこだわり
青倉米は北信州特有の豊かな雪どけ水を利用し真心こめて栽培しています。
きれいでミネラルを多く含んだ生活雑排水が入らない天然水と山間地の気候特性である昼夜の寒暖差がお米の甘みを生み出します。「雪どけ水で育ったコシヒカリ100%」の味自慢のお米です。
私たちの田んぼの周辺には多様な生きものが生息しています。
希少種と言われるこれらの生きものが環境の豊かさの指標であり、農薬や化学肥料などの使用を控えた栽培方法を探求しています。
畦道で子どもがトンボを追いかけられる環境を残すことが、安全で安心な米づくりに欠かせないテーマのひとつと考えています。
産直で人とつながる
お米の産直がご縁で人とつながり、土だけでなく私たち自身の思考を耕していかなければならないと意識しています。
人との交流を通じて、モノの見方や考え方を広げ、米づくりにも地域づくりにも生かしていければと思います。
ご家族で田んぼを見に来ていただける方、学生の皆さんでフィールドワークに関心のある方、お声がけいただければご案内します。
特に農業に関心のある若者には、私たちの仲間としてご参加いただければと夢みています。