【詳細説明】
ご飯を美味しく炊き上げていただくために作り上げた4合炊きの土鍋で、
一つ一つ手作りしています。
見た目より軽く感じるこの土鍋には、いろいろな工夫が凝らされています。
その1:持ちやすい蓋。
ご飯が炊き上がったばかりの土鍋の蓋は大変熱くなっています。
だから、ミトンでも布巾をかぶせても指がかかりやすく
しっかり持てるような形と高さの蓋の取っ手となっています。
その2:持ちやすい鍋本体。
炊き上がったご飯が熱いうちに食卓に移動。
そんなときに、ミトンでも布巾をかぶせてもしっかり持てて、
つるんと滑らないように、取っ手の内側に空間を作りました。
また、土鍋を乾かすときにひっくり返してもゆらゆらせずに、
安定して置けるフォルムの取っ手です。
その3:吹きこぼれしにくい立ち上がり。
土鍋でお米を炊いている時心配なのが吹きこぼれですが、
蓋より上の立ち上がり部分を少し高くし、蓋をのせる部分の形状を工夫することで
沸騰時の吹きこぼれの心配を少なくしました。
その4:洗いやすい形。
土鍋本体の蓋をのせる部分の形を工夫したことで、土鍋をしっかりと洗え、
洗った時に出る中身をひっかかりなく空けることができるようになっています。
スイッチ一つでご飯が炊ける時代に、土鍋でご飯炊くことは手間がかかるかもしれません。
でも、その手間がかかったご飯の美味しさを味わってほしくて
一つ一つ丁寧に轆轤を引いています。
【注意事項/その他】
・硬い物にぶつかると、
欠けたりひびが入ったりすることがあります。
・水分の多いものを入れて長時間置くと、
水分が表面に染み出てくることがあります。
・油分の多い食品や濃い色の調味料をお使いの場合は、
お使いになる前に水に浸していただくと、
染み込みをある程度防ぐことが出来ます。
・陶器は吸水性がありますので、
お使いいただくほどに色合いが変化していきます。
使った後は、十分に乾燥させてから保管してください。
カビ等の汚れを防止でき、長くご愛用頂けます。
・一品一品手作りの為、お届けした作品の絵付けや色合いが
画像と若干異なる場合があります。
【事業者の声】
安政年間、初代松島弥五郎没後、門下であった中野霓林(なかのげいりん)が窯を引き継ぎました。
霓林の功績により藩窯としての認可を小笠原長生公より受け、小笠原家の家紋である
『三階菱』を窯印として使用するようになりました。
徳川末期及び明治維新と共に、廃藩置県の為藩の加護なく中絶期に直面した際、
お茶碗窯として炎を絶やすことなく、今日の唐津焼隆盛の基礎をなしえました。
現在は、中野政之が、クラシカルな物から新しい物まで、
日々の暮らしに馴染むような作品作りを心掛けて制作に励んでいます。