宝結 シャルドネ 2022は、山梨県最北端標高750mの白州圃場で栽培されたシャルドネのプレスラン果汁だけを使用しました。
トロピカルフルーツやハチミツの華やかな香りが特徴で、口に含むと凝縮感のある豊かな果実味が広がります。
シャルドネの持つ爽やかな酸と、樽由来の芳醇な香りがバランスよく調和したエレガントなワインです。
<city farmの思い>
自然と寄り添い、人の営みを支えていくために、耕作放棄地をいかに再生するか。
city farmには、長年ヴィンヤードづくりで培った技術とノウハウがあります。
未来を見据え、自然と人との営みを続けていくためにその土地の風土や気候にあった品種や栽培方法を選ぶことが大切です。
これまでに蓄積してきた経験や知識をもとに、長期的視点をもって100年後にもこの場所にブドウ畑があり続けることを目指します。
【栽培方法】
標高750mの花崗岩土壌に位置する白州圃場で栽培されたシャルドネを使用しました。白州圃場は朝晩の寒暖差が大きく、糖度の高いブドウを収穫することができます。
糖度は、発酵過程でほぼ半分の数値のアルコール度数に変わります。
そのため、高い糖度のブドウを収穫できることは、ブドウ本来の美味しさを引き立て、豊かな風味のワインを作ることにつながります。
2022年のヴィンテージは、7月は晴れた日が多く、例年より平均気温は高かったものの、8月9月は台風の影響で降水量が多く、日照時間が例年に比べて短い年でした。
寒暖の差が大きかった影響もあり、2022年のシャルドネは糖度が高く、レインプロテクションの設置によって、病果の少ない状態で収穫することができました。
主な栽培のポイントは、冬に馬糞堆肥を施用し、土壌改良を行いました。
6月初旬にレインプロテクションを設置し、梅雨に入る前の早い段階で、ぶどうの房が雨に当たらないように栽培管理を行いました。
収穫時は仕込みの際に選果台が必要ないレベルの丁寧な選果を行って収穫しました。
【醸造方法】
収穫後は選び抜かれた健全なシャルドネを厳選し、プレスラン果汁だけを抽出、フレンチオークの新樽を使用して発酵させたのち、7カ月間の樽熟成を行いました。
ブドウの持つポテンシャルを引き出しつつ、フレッシュな果実味と樽熟成による複雑さとのバランスを保ちながら、シャルドネの特性を引き出せるように熟成させました。