写真表現の新たな地平を切り拓きつづける尖鋭的フォトグラファー・森山大道。 ’70年代の只中、柳田国男の古典に触発された彼は、岩手県遠野へ向かった。 なにかに憑かれたようにシャッターを切る。そこに写されたのは、日本人が忘却した記憶と失われた原風景だった。 初収録の作品を多数加えて再編集。フォト・エッセイ集の記念碑的名作が、21世紀の今、文庫版で登場。 創業1895年。遠野の地域に根ざす街の本屋。 歴史的な趣が今も色濃く残る、岩手県遠野市の中心街を拠点とする当店は、『遠野物語』の著者日本民俗学の父・柳田國男も遠野滞在の際に幾度か原稿用紙等を買いに来店されていたと聞いています。 明治後期の創業より残る『内田商店』と書かれた漆喰の看板はそのままに、2021年に本店の内装をリニューアルいたしました。遠野唯一の書店として、これからも地域の皆さまに親しまれる存在でありたいと思います。 内田書店 店主