猫つぐら(猫ちぐら)とは
「猫つぐら」は、稲わらで作った猫の家で「猫ちぐら」とも言います。
忙しい農作業の傍ら、幼子を近くに寝かせていくための「つぐら」をかまくらの形に編み上げ、猫の家にしたのが始まりのようです。農家が猫を大切にしたのは、保存した穀物をネズミの被害から守るためでした。
現在、新潟県の関川村、長野県の小谷村や栄村などで猫つぐら作りが継承されていますが、とても根気のいる作業のため後継者が育たない現状があり、各地で技術の伝承が課題となっています。
■丁寧に干された稲わらを使用
丁寧に干された稲わらは、編み上げることで保温性と通気性の両方を備え、猫にとって冬暖かく夏涼しい快適な空間になります。
わら干しは、重要な作業です。県内にある「加須わら細工保存会」の協力を得て、雨に濡らさないようハウスの中で何度も上下を入れ替えながら行っています。
■猫好きの工房主による動物愛護活動
工房主は、動物愛護のための絵本を幾種類も自主制作しています。
猫つぐらの発送では、絵本を入れて動物愛護への理解を呼び掛けています。
■捨てるところがない稲わら
猫つぐらは、稲わらの茎の部分を使います。そのための稲わらの先の部分とハカマ(葉の部分)が残ります。
そこで先の部分を使ってミゴボウキ(手箒)を作り、ハカマは野菜農家さんに使ってもらうなどすべて使い切ることを心掛けています。
ミゴボウキは、いろいろの用途があります。愛猫家は、猫砂やご飯のためこぼしの掃除に使ったり、「これで猫を撫でると喜ぶんです」という方もいます。
■収穫後の稲わらに価値を生み出す喜び
稲刈りの際、細かく裁断されて水田に戻される稲わらですが、昔、農家では、生活必需品の多くを稲わらで作っていました。
猫つぐら作りは、令和8年で11年目を迎えます。この間、しめ縄や正月飾り、馬飾り、鍋敷き、円座などに挑戦してきました。
稲わらをいろいろの形に作り上げることに大きな喜びを感じています。
【地場産品に該当する理由】
3号 製品の主要な製造・加工を市内で行っており、相応の付加価値が生じているものであるため