伝統技術の粋と意匠美が融合した、格調高い逸品
表面には「貝合わせ」を題材に、作者の代名詞である「梅鉢」や「二重本籠目」「三重弁天亀甲」といった高度な組子文様を全面に展開し、圧倒的な技巧と華やかさを表現。一方の裏面は、葛布を貼った源氏襖に「香図柄」の組子をあしらい、静謐で知的な趣を演出しています。ひとつの建具で「動」と「静」、二つの異なる美意識を楽しめる唯一無二の作品です。
本作は第49回全国建具展示会にて最高賞の「内閣総理大臣賞」を受賞しており、意匠性だけでなく精度・耐久性・構造美のすべてにおいて最高水準を誇ります。さらに作者自身も黄綬褒章を受章。公的にも高く評価されたその技術は、量産品では決して到達できない緻密さと手仕事の温もりを生み出し、空間全体の格を引き上げます。
妥協のない素材選び(三種の国産銘木)
希少かつ上質な国産木材のみを厳選し、適材適所で使い分けることで、時間とともに味わいを増す本物の価値を実現しています。
木曽桧(ひのき):緻密な木目と優れた耐久性を持ち、清らかな香りと上品な光沢が格調高い美しさをもたらします。
天竜杉:柔らかな風合いとあたたかみのある色合いが魅力で、組子細工に自然なぬくもりを添えます。
神代杉(じんだいすぎ):長い年月を地中で眠り続けた希少材。独特の深い色合いが、重厚感と落ち着いた風格を演出します。
「空間を味わう」ための多様な楽しみ方
単なる間仕切りではなく、日々の暮らしに寄り添う工芸品として、様々な表情を堪能できます。
光と陰影の移ろい:朝の柔らかな光、昼の直線的な光、夕暮れの陰影によって組子の表情が変化し、室内に繊細な影を落とします。
シーンに応じた空間演出:来客時には華やかな表面、日常は落ち着いた裏面など、シーンに応じて空間の雰囲気を切り替えられます。
文様に込められた物語:気高さや忍耐を象徴する「梅鉢」、長寿や吉祥を願う「亀甲」など、文様の意味に思いを巡らせるのも一興です。
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