日本の美意識を感じさせてくれる“畳テキスタイル”のアイテムで人気の「織田たたみ(R)」。日本古来の伝統的な工芸でもある畳を後世に残すべく、奈良県田原本町の創業から120年続く老舗の畳屋である「織田畳店」の4代目夫婦が立ち上げたブランドだ。
爽やかな香りと優れた抗菌・消臭効果を持つ「畳」を日常に使う小物の素材として用いた“たたみ小物”。藤巻百貨店別注カラーの「深藍(紺)」は中布もシックな藍色を合わせた。財布としての機能はもちろん、素材や畳の織りなど、ディテールにこだわリ抜いた職人技が光る逸品である。
今回の雛(Hiina)シリーズで使用した素材は国産の天然芯染めい草。深藍は目積織り(めせきおり)といって、琉球畳などで用いられる織り方で一般的な畳表(引目織り)よりも畳の目が細かく強度もある。織田畳店の職人が一つ一つハンドメイドで丹精込めて織り上げた畳表はどちらも手触りが滑らかで“畳”という素材の良さを再確認できる。
実はレザーやデニムのように“育つ”のが畳の粋。天然素材なので経年変化が楽しめるのである。使い込んでいくうちに色が深くなり、い草がやせてさらに手なじみが良くなっていく様子はまるで革小物やはきこんだジーンズのようで、世界に一つの自分好みの財布に育っていくのも楽しみの一つとなる。雛シリーズは別注カラーということもあり、シックな雰囲気を重要視した。カラー名になっている「深藍(紺)」は「褐色(かちいろ)」とも呼ばれ、威厳を感じさせる色として中性の武士に好まれた色。「かち(いろ)」の音が「勝ち」にも通じると、縁起が良い色ともされている。
この「ウォレットバッグ」はラウンド財布をベースに、カードが12枚収納できるポケットのほか、札入れなどに使えるフリーポケット6ヵ所。このフリーポケットが大きく深めに設計されているので、スマホもすっぽり。両開きのファスナーが右利きの人も左利きの人も使いやすい。パイピングの本革とい草の対比も面白く、細く長めの本革ショルダーベルトがまた嬉しい。肩から斜めがけしても余裕があるので、肩からかけたままでももたつかずにお財布を開閉できるのがポイントだ。ちょっとした買い物やお散歩などのお出かけといった普段使いはもちろんだが、パスポートもすっぽり入るので、国内はもとより海外旅行などでも重宝するだろう。
原材料:本体/天然“芯染”い草畳表、本革 内装/本革、綿
製造国:日本
*画像提供:藤巻百貨店
【地場産品基準】
告示第5条第3号に該当
町内で行っている製造加工工程:企画、デザイン、組付、梱包