《三つ組椀セットの特徴》
会津漆器の腕利き職人が素材や製法にこだわり製作した、「大・中・小」三つのお椀のセット。
「日月 (にちげつ)」と名付けられたこの三つ組椀は、手に包んだ時にすっと馴染む形状が特徴です。
飯椀 (ごはん)・汁椀 (お味噌汁)・菜盛り椀 (おかず) と、日本人の食の基本である「一汁一菜 (いちじゅういっさい)」を美しくいただくことのできる器です。
見た目にも丁寧な一人用のお膳にもなり、サイズ違いで家族で使っても、子どもの成長に合わせて使っても良し、という使い勝手の良さが魅力です。
収納時には入れ子になり、きれいに重なるその形は禅の修行に用いられる「応量器 (おうりょうき)」からヒントを得たものです。
長く使い続けることで人生を共に過ごすお守りのような一揃いになってほしいという願いを込めました。
《塗り色について:四分一 (しぶいち) 塗り/内黒》
こちらの金属的な表情の漆塗りは、「四分一 (しぶいち) 塗り」と言います。
器の表面に錫粉 (すずふん) と炭粉 (すみこ) を漆で定着させて表情を出しています。
宇宙的な複雑な広がりのある表情と共に、サラサラした独特の手触りで傷も目立ちにくく、ひとつひとつ微妙に違った表情になるのも魅力のひとつです。
中身は他のめぐるの器同様、木製に漆塗りの器です (トチの木の素地に漆を塗り重ねて作っています) ので、金属のような見た目に反して持ってみるととても軽く感じられ、嬉しい驚きがあります。
洋食のお皿などとも合わせやすく、お洒落なテーブルコーディネートにもアクセントを加える漆器です。
四分一 (しぶいち) の表情は、一点一点微妙に異なりますので、めぐり合わせをお楽しみください。
※本ページのものは、器の内側を「黒の漆」で仕上げています。(全面四分一塗の器は別ページからご覧ください。)
《開発のこだわり》
この器の商品開発には、暗闇のソーシャル・エンターテイメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」で活躍する全盲のアテンドスタッフたちが携わっています。
視覚に頼らずに生きているが故に、物の形や触覚を感じ取る優れた感性を持っている彼女たちのアドバイスを元に、心地よい肌触りや口当たり、優しい形が実現しました。
国産の漆や広葉樹を使い、会津の職人たちが確かな技法 (手挽き・手塗り) で丁寧に製作しています。
良い漆で仕上げた漆器は使い込むほどに色艶を増していきます。
長年使用しても、塗り直しをするとまた新品同様に生まれ変わります。
国産の漆は現在全流通量の数%程度になってしまい危機的な状況にあることから、この器の売上の一部は会津での漆の木の植栽活動 (漆工材料の保護) に活用されます。
「めぐる」は、グッドデザイン賞/ウッドデザイン賞を受賞しています。
その他、沢山のこだわりは「漆器めぐる」の公式サイトもご覧ください。
https://meguru-urushi.com/products/lineup.html
雑誌「ELLE gourmet (エル・グルメ)」の水川あさみさんの連載「水川発酵食道」(2024年11月号と2025年1月号)でも漆器「めぐる」が紹介されました。
【お手入れ方法について】
※お手入れは、食器用洗剤と柔らかいスポンジで優しく手洗いしてください (食洗機や電子レンジの使用はできません)。
※水道水のカルキ分が表面に残らないように、洗ってからすぐに水分を拭き取っていただくと艶が長持ちします。
■提供事業者:漆器「めぐる」