厚焼せんべいと同じ製法を用いクッキー風に焼き上げたせんべい。
粒ごと入ったピーナッツ、スライスしたアーモンド、白ごまの三種類の詰め合わせです。
【事業者】株式会社 佐々木製菓
おいしさを追求し、伝統の味を守り続ける
みちしるべ
当社は昭和三十二年に岩手の代表的な銘菓「南部煎餅」の製造販売を手がけました。
その後、全国菓子博覧会などで高松宮杯を受賞するなど数々の輝かしい賞を得ることができました。
創業者、佐々木良太郎がその伝統的な「匠の技」と発想の展開を繰り返し長年の研究の結果、昭和四十六年に「手焼せんべい」が誕生しました。
従来の南部煎餅のイメージにとらわれず小麦粉に砂糖と卵とマーガリンを絶妙な配合で加え独自の撹拌(かくはん)技術によりせんべいでもなくクッキーでもない全く新しい生地が完成しました。さらに、落花生のもつ特性を生かし従来スライスして焼いていたものを粒ごと生地と一緒に焼き上げることによって生まれる風味と食感と香ばしさがお客様に大変喜ばれました。
その後も、ほんのりとした生地の甘さを引き立てるスライスしたアーモンド入り、胡麻の風味が香ばしい白胡麻入りと種類を増やし、ピーナッツだけの詰め合わせを「手焼せんべい」、三種類の詰め合わせを「三色せんべい」として販売しております。
当時は職人が一枚一枚手造りで焼いておりました。近年では商品の均一化を目的として、手焼の風味を損なう事なく焼き上げる当社独自の焼成機械にて製造しており、平成26年4月1日より「厚焼せんべい」と名称を変更しております。
丹念に焼き上げたせんべいは、一枚だけにとどまらず何枚でも手が出るほど風味豊かな美味しさで故郷を思い出す懐かしい味と香りです。
佐々木製菓はこれからも昔ながらの「匠の技」を継承し、今まで培ってきた「匠のこころ」を大切にお客様に親しまれるお菓子づくりを心がけてまいります。
表 彰
昭和40年5月
【南部せんべい】
第16回全国菓子大博覧会金賞杯受賞
昭和52年2月
【南部ピーナッツせんべい】
第19回全国菓子大博覧会大臣賞受賞
【くるみ初雪もろこし】
第19回全国菓子大博覧会名誉大賞受賞
昭和59年3月
【手焼三色せんべい】
第20回全国菓子大博覧会大臣賞受賞
平成10年5月
【そのまま】
第23回全国菓子大博覧会中小企業庁長官賞受賞
平成20年5月
【三色せんべい】
第25回全国菓子大博覧会名誉総裁賞(技術部門)受賞
平成25年5月
【修道院ガレット】
第26回全国菓子大博覧会中小企業庁長官賞受賞
優良施設表彰
平成3年10月
岩手県食品衛生協会会長表彰受賞
平成6年10月
岩手県知事表彰受賞
平成8年10月
?日本食品衛生協会会長表彰受賞
平成16年10月
厚生労働大臣表彰受賞
紅葉の季節が終わり、山里が白一色につつまれる冬。
厳しい北国の自然の中で、そこに暮らす人々が長い時間をかけて育んできた「ぬくもり」が、ここにはあります。
それは、時を越え、鍛えぬかれた職人が創りだす素朴で味わい豊かな逸品。
懐かしいふるさとの味と香りには匠の心が生きています。