■学業成就の御守
硯は古来よりの筆記用具です。
墨をすることで心を落ち着かせるという作用があり、一筆一筆集中することから、学業成就や合格祈願の象徴とされています。
受験生の皆様や、新しい挑戦を控えている方に贈るのもお勧めです。
■硯について
日本における硯の歴史は古く、平安時代以前から使用されてきました。
硯は初期には中国から輸入されておりましたが、そのうちに日本各地の特色ある石が用いられるようになってきました。
宮城県の玄昌石、山梨県の雨畑石、長野県の竜渓石、三重県の那智石、愛知県の鳳来寺石などが知られています。
その中で特に玄昌石が一般的に普及し、足柄時代(応永三年、今から600年以上前)から生産され始め、その後、伊達政宗公が幕府に献上し、質量ともに日本第一の硯といわれるようになりました。
この硯は独特な製造法により、天然石の面白さを出したものとして、その実用性と石の持つ感触をともに楽しんでいただけると幸いです。
■この石は、宮城県北部の広い範囲に産出する黒色粘板岩(硯石)、石巻市で産出される通称「玄昌石」を使用しております。
その原石はおよそ2億五千万年前に出来たものです。
玄昌石は、試金石として、江戸時代には小判の金の含有量を簡易に知る道具として、財布に入れて携帯したと言われます。
さらに、この玄昌石は、防滑性・防水性があることから、お風呂場の床材や屋根材としても用いられ、松島瑞巌寺参道の敷石、東京駅、旧北海道庁等々の屋根にも用いられています。
また、この製品は、職人たちによるひとつひとつ手作りの硯です。
裁断・彫刻・彩色・装飾・梱包全てを国内で行っております。
職人の手作りならではのあたたかな風合いと、天然石の優しい感触をお楽しみください。
※硯のひとつひとつを彫刻して作りますので硯の形はそれぞれ異なります。