■豆酩(豆腐のもろみ漬け)の由来
豆腐のもろみ漬けの元ともなった「豆腐の味噌漬け」は、熊本県の東南部に位置する五木村や八代市 泉町の五家荘周辺に伝わる保存食として有名です。
伝承では平安時代が終わり、鎌倉時代へと遷っ た西暦1200年頃に平家の落武者が保存食として利用したことが発端と言われています。
約230年前 の天明2年(1782年)に出版された江戸時代の人気レシピ本である「豆腐百珍(正編)』にも「味噌漬とう ふ」として紹介されており、
豆腐の味噌漬けが九州のみならず、古くから広く愛されてきた味だったこと がうかがえます。
こうした歴史ある「豆腐の味噌漬け」を現代の味覚に合うように改良を加え、完成したのが「秘伝豆酩 (豆腐のもろみ漬け)」なのです。
■おいしさの秘密
一般的な「豆腐の味噌漬け」は、塩味が強く感じられます。
一方、 豆酩は「もろみ漬け」のため、口当たりがよく、ほのかに甘くまろやかな味が特徴です。
熊本県は水資源に恵まれた土地で、県内には「平成の名水百選(環境省)」に選ばれた名水地が4か所もあります。
豆酩はこのような環境で作り上げられた、安心・安全で美味しい熊本の水をふんだんに使って作られています。
■低温・長時間熟成
一般的な豆腐の味噌漬けは1ヶ月、豆腐ようは3ヶ月漬け込みます。
一方、豆酩は堅豆腐を「秘伝のもろみだれ」にじっくり6ヶ月 (180日)以上漬け込むため、極限まで熟成された深みのある味わいに仕上がります。
漬け込み期間は季節や温度、湿度によって異なり、職人が豆酩熟成具合を見極め、その完成の瞬間を待ちます。
低温で長時間熟成させることで、ナチュラルチーズのようにやわらかくとろけ、もろみの味が芯まで染み込んだ独特のコクが味わえます。
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【地場産品基準該当理由】
山都町内の飲食店において、山都町産の大豆を100%使用し、製造・梱包・発送まで一貫して行うことにより、相応の付加価値が生じているものであるため。