本体に智頭杉と因州和紙を使った木のえほんシリーズ。
第8巻のテーマは、鳥取の奥大山を流れる水。色々なところを旅して大山のブナの森にたどり着いた水たちの楽しげな歌に、オオサンショウウオが耳を澄ませる物語です。
「木のえほんとは?」 鳥取ゆかりの生き物や建築、伝統芸能のキャラクターたちが鳥取の豊かな自然を駆け巡り、観る人の想像を膨らませる内容です。
本そのものに智頭杉を使用しており、その柔らかな触り心地と香りが特徴です。そして、ページのところどころに切り抜かれた絵が飛び出し、ページをめくるたびにストーリー繋がっていきます。また、背幅を因州和紙でかなめているので、丈夫でありながらどこか懐かしくもある優しいデザインです。
杉は軽い素材でもありますので、小さな子供が持っても負担になることはありません。一枚一枚丁寧に手作業で切り抜かれたページは隣り合うページにピタリと合わさり、まるでブロックのような感覚も味わえます。手でなぞらえたり、のぞいたり…。絵本でもあり、玩具でもある木のえほん。子供が五感で感じることのできる絵本です。