1987年初版刊行からのロングセラーである書籍。
語り部である岩手県遠野市の鈴木サツさんは、明治四十四年上閉伊郡綾織村長岡(現遠野市綾織町)で、農業を営む菊地力松、サノの長女として生まれた。本格的に語りだしたのは、昭和四十五年ごろからであり、それ以来全国各地から招かれるようになる。
■鈴木サツ自選50話 遠野むかしばなし
1 お月お星 2 二度咲く野菊 3 田螺(つぶ)長者 4 唖がよぐなった話 5 食わずの女房 6 上方テンポ 7 寒戸(さむと)の婆さま 8 天狗の衣 9 糟(ぬが)餅と地蔵様 10 駒形神社 11 愛宕様 12 おふたご様 13 卯子酉(うねどり)さん 14 古屋の漏り 15 神様と二人の爺様 16 豆とおぎりど薬 17 エンサにヨイサ 18 蜂のおがげ 19 箕の輪曲げする人の話 20 天に上った男 21 人ど蛇ど狐 22 笠地蔵 23 三枚のお札 24 トラ猫ど和尚さん 25 父親買ってきた男 26 蛙の江戸見物 27 化げ猫 28 和尚様と猫 29 山鳩 30 フクベの始まり 31 観音様の申す子 32 オシラサマ 33 竜神のお告げ 34 天狗のおっかね物 35 とうふとこんにゃく 36 狢堂(むじなどう) 37 鬼の豆 38 カッパ淵 39 カッパの恩返し 40 小峠の化げ物 41 上の爺ど下の爺のドッコかげ 42 若水 43 嬶(がが)の首 44 池端の石臼 45 狐をだました爺さま 46 狐の恩返し 47 狐の話 48 狐と獅子頭 49 座敷童子 50 母の目玉
本返礼品は、遠野市内の内田書店がお届けします。
【創業1895年。遠野の地域に根ざす街の本屋。】
歴史的な趣が今も色濃く残る、岩手県遠野市の中心街を拠点とする当店は、『遠野物語』の著者日本民俗学の父・柳田國男も遠野滞在の際に幾度か原稿用紙等を買いに来店されていたと聞いています。 明治後期の創業より残る『内田商店』と書かれた漆喰の看板はそのままに、2021年に本店の内装をリニューアルいたしました。遠野唯一の書店として、これからも地域の皆さまに親しまれる存在でありたいと思います。 内田書店 店主